・みずほフィナンシャルグループとソフトバンクがスマートフォンを使う金融サービスで提携。
ソフトバンクグループのスマホ決済 paypay のお客に対し個人の信用力を AI で測る信用スコアを使った個人向け融資などのサービスを提供する。
金融機関と IT 企業のフィンテックの分野で広がってきた。
<paypay>
スマホ決済の国内最大手
登録者数は約2800万人に達する。
今回の提携
paypay の画面→個人向け融資や資産運用サービスをのアプリを表示。
個人向け融資はみずほ銀行とソフトバンクが共同運営する。
・AIが個人の信用力点数化
Jスコアを使う利用者が年齢や職歴・趣味などの質問に答えると個人の信用力を AI が点数化する。
(ポイント)
評点が高いほど貸出金利が下がる。
従来の審査より若年層でも金利が安くなるケースがあり約120万人が登録している。
・今後
paypay の利用者向け融資を拡大。
みずほ証券などが株主のモバイル証券サービスも paypay で使える
株式売買や投資信託の購入ができるようにする。
みずほは約2400万人の個人顧客×ソフトバンク
お互いの顧客を活かして相乗効果を高め手数料などの収益拡大へ。
スマホ経由では三井住友フィナンシャルグループと SBI ホールディングスも包括提携した。
・支払い履歴や交友関係分析
個人の職業や学歴、購買履歴、公共料金の支払い履歴といった膨大なデータを AI などで分析し信用力を数値化したもの。
スコアが一定以上だと融資の金利が下がったり限度額が増えたりする。
勤務先や雇用形態を重視する従来型の与信では金融サービスを受けにくかった若年層やフリーランスといった人たちも融資を受けやすくなる。
・米国と中国は先行
個人のプロフィールや支払い履歴に加え交友関係などを評価の指標。
個人向け融資だけでなくシェアサイクル・ホテル予約の保証金を不要にするなどサービス利用に伴う特典を提供するケースもある。
・日本では
日本でも銀行や通信会社など大企業が相次ぎ参入。
NTT ドコモは利用者の同意に基づいて携帯料金の支払い履歴などから算出した信用スコアを金融機関向けに提供。
LINE スコアは年齢など質問への回答内容に加え、対話アプリの利用頻度など多様なデータを機械学習で分析する