FRB・日銀等、各国中央銀行の金融・財政政策
日経ヴェリタス記事と3月17日日経新聞朝刊からまとめてみた。
【ポイント】
過去の金融危機との違いは何か!
・過去の危機=金融上のひずみ
・今回   =金融上のひずみではなく経済活動の物理的な制約が金融市場を揺さぶっている
【日本株・日本経済への影響 市場関係者の見方】
・株式市場 今週16,500~19,500円
  コロナ感染の収束がこのまましなければ16,500円近辺まで下落する恐れ
  金融政策で市場に安定感をもたらすしかない。それでも目先の日経平均は19,000円台を回復するかどうか。
  2万円台は遠いだろうというコメント。
  一方、リーマン・ショックのように金融システム自体の打撃を受けておらず、収束後は株急回復し。
  3月中~春先までに20,000円とのコメントもある。
・為替市場 101円~108円と変動大きい
  9日~11日の市場関係者アンケートでは、「100円超す円高に」と4割強が回答
  101円台 28%
  100円台 29%
  99円台より円高 44 %
リスクオフ姿勢が続けば95円程度まで円高になってもおかしくない。
  95円台・95円超を予測は6%いた。
  円の上昇スピードはリーマン・ショック時と重なっている。
【各国中央銀行の金融政策】
・FRB 
  1%の緊急利下げで事実上のゼロ金利政策復活
  米国債などを少なくとも7,000億ドル購入
  米国でドル資金が不足しており、FRBがこの状態を放置していると企業の資金繰りが行き詰まり、
  リーマン・ショックと同じことを繰り返す可能性もあった。
・日銀
  ETF 年12兆
  REIT 年1,800兆円 
  それぞれ倍増
  CPと社債で合計2兆件の追加購入枠新設
  企業の資金繰り支援のため金利ゼロ%で原資を金融機関に貸し付ける制度を新設
【次の焦点】
財政政策
金融政策には限界が見え、財政面での迅速な対応が不可欠
日本政府は緊急対策として、中小企業や個人事業主向けに実質無利子・無担保で融資すると発表。
売上高が5%以上減った中小企業に対し金融機関からの融資額80%を保証協会が保証する制度に取り組む。