地図拡大してきたキャッシュレス決済で異変が起きている。
スマートフォン決済の草分けだったorigamiは巨額の赤字に直面しメルカリ傘下のメルペイに買収されることが決まった。
利用者の囲い込みを狙うキャンペーン合戦は今や体力勝負の競争再編の号砲が鳴ったキャッシュレス業界を展望する。
origamiの18年12月期の売上高は2億2000万円。
営業赤字は25億円で1月中に資金調達できなければ預かり資産に手をつける必要があった。
origamiは16年にスマホ決済に参入した業界の草分け。
潮目が変わり始めたのは大手 IT 企業や通信会社がスマホ決済に力を入れ始めた18年頃から。
QR 決済だけで約20のサービスが乱立し競争環境が一変した。
統合後のライバルの背中は遠い。
2300万人が登録する paypay を手掛ける Z ホールディングスは10月までに LINE と経営統合する計画 。
LINE Pay は3690万人の登録を抱える。
業界内ではメルカリオリガミを弱者連合とする見方もある。
通信大手の幹部は効率も悪いorigamiを事で抱えたことでメルカリ自体の買収対象としての魅力は落ちたと語る。
キャッシュレス市場の拡大が続く中で業者の淘汰が本格化してきた。