新型肺炎問題は世界のGDP成長率にどのような影響を与えるか

3月3日に上海市場で取引を再開
「株価指数が一時9%安」と急落。

新型肺炎問題を懸念し世界の株式時価総額はこの10日間で「約4兆ドル(430兆円)減った。」
中国経済は生産でも債務でも巨大になり、世界経済への打撃は大きくなりかねない。
世界景気回復への期待が揺らいでいる。

資金流出の速度は速くIMFは1月21日から「1週間で約284億ドルが中国株から流出。」
19年4月の米中貿易摩擦時を超えるペース。

2003年のSARASを参考に今回の新型肺炎の経済への影響を分析している。
SARSは2003年春に影響が集中し、4~6月のGDPの実質成長率は前年同月比9.1%と1~3月より2ポイント下がった。
「中国経済の実力・物質的な基礎、突発事件への対応力は当時より明らかに増した」とし、打撃はSARSを下回るとの見方を中国マクロ経済運営の司令塔国家発展改革委員会の連氏は述べている。

一方、民間の調査機関にはSARSを超えるとの試算が多い。
生産活動停止などで中国景気が落ち込み、20年の世界のGDP成長率を0.2ポイント押し下げると見る。

2003年と比べ中国の存在感は大きくなり世界のGDPに占める割合は8%→20%に上昇。
世界の債務に占める中国の割合も3%→20%に高まった。

SARS流行の時は、世界景気拡大に向かう入り口で起きたが、今回は景気循環の後期にあり、世界債務の水準も大きくなっており、影響が長引けば思わぬ景気後退リスクを高めかねない。とまとめている。

新型肺炎問題が年間のGDP成長率に与える影響

中国 ▲0.2~▲0.4 世界 ▲0.2~▲0.4
(みずほ証券、オックスフォード・エコノミクス、モルガン・スタンレー)