2020年の世界経済の景気変動
FRBの利下げや米中貿易摩擦に影響を受ける
その中で、影響を受けやすい新興国は?
そこで各国の通貨の安定化要素として「外貨準備金の準備率」
IMFは外貨準備金の適正規模は100~150%が安全としている。
(対短期対外債務残高)
外貨準備高は
アルゼンチン 69% 南アフリカ 68% トルコ 81% チリ 88%
新興国の通貨の売り圧力があると外貨準備金で自国通貨を安定化させる必要がある。
安定化できないと通貨安で輸入が困難となり物価上昇し、経済が混乱する。
タイは2019年は7%通貨安となったが1997年のアジア通貨危機の経験から
対外収支の改善・外貨準備金の積増し(217%)を行いアジアの安全通貨という位置づけになっている。
新興国の外貨準備率をみると
ロシア 317%
タイ 217%
フィリピン 195%
ブラジル 155%
インド 150%
インドネシア 110%
チリ 90%
中国 90%
新興国の債務規模拡大ペースは過去50年で最も深刻な状況にある。
新興国の官民債務残高は55兆ドル(約6,000兆円)あるとしている。