早いものでもう2月に入りましたね。いかがお過ごしでしょうか?
2017年は不定期ではありますが、最近の学びで感じた事などを発信させていただきたいと考えております。
今月2月は、
「渋沢栄一の経営哲学・渋沢栄一の根底にある不変的な価値観とは?」
~「論語と算盤」を読んで経営哲学を整理する~
現在、私はMBA取得を目指し、大学院で勉強をしております。(もちろん仕事との両立をはかりながら)
半期で3~4科目ずつ履修してくのですが、秋学期では「近代経営者哲学研究」という講座を履修し
その中では、渋沢栄一氏の「論語と算盤」を学び、自らの経営哲学を整理していきました。
「論語と算盤」は非常に奥が深く、改めて今の日本のビジネスマンが学ぶべき事が多い書物でもあると感じました。
さて、私は、渋沢栄一氏の経営哲学・根底にある不変的な価値観は「忠恕の心と立志の精神」ではないかと考えます。
忠恕について
<人格と修養 権威ある人格養成法P217,218より>
「忠信孝悌の道を重もんずることをもって、大いなる権威ある人格養成法だと信じている。これを要するに、忠信孝悌の道を重もんずるということは、全く仁をなすの基で、処世上一日も欠かざる要件である」
「仁」とは他人を思いやる心。相手の事を自分の事のように捉え思いやりをもって行動する事。
「仁」は心の余裕から生まれるものであって、五常の徳(仁義礼智信)の最初にある大切な道徳であり、1人では生きられない社会の中で思いやりは人と人との関係を円滑にするものである。
また、人生で欠かしてはいけない「仁」で「忠信孝悌の道」を貫く事が大切である。
「忠」:まごころをもって相手を思いやる事(世界大百科事典 第2版より)
「信」:欺かないこと、信頼する事(大辞林 第3版より)
「孝悌」:父母に孝行を尽くし、兄など年長者によくつかえること(大辞林 第3版より)
「仁」相手を思いやり、信頼し、親や年長を大切にする事、そして「恕」相手を思いやり許す事。
この精神を磨いていく事こそが人間力を磨く事であり修養する事である。
強さとは「徳」であり、「徳」の基本が「仁」であり、すべての土台であると考えているからです。
また、渋沢栄一さんが生きていた時代も今の時代も「仁」が欠けているがゆえに自分さえ良ければよいという利己主義の人が多くなっています。
だからこそ、本当の強さ=「仁」思いやりをもって時には許し互いを高め合える事が生きていく上でも企業経営していく上でも大切だと感じているからです。
このような「忠恕の心と立志の精神」から私自身の経営哲学を今一度整理してみました。
次回は、「私の経営哲学」について触れてみたいと思います。